私達、静岡尤犬荘は静岡ICから5分の所にある豆柴と柴犬専門の繁殖販売するブリーダーショップです。

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めったに雪など降らない静岡もこの日は降っていました。

出産予定日より1日遅れで楓が3匹の仔犬を生んでいた話です。
 
自分が仕事から帰って来たのが8時半頃でした

今日は楓が出産しているかもと思い、早く帰りたかったのですが
仕事の都合で遅くなってしまいました。

家に帰ると誰も居なく犬小屋は真っ暗でした。
電気を付け楓の犬舎を覗いて見ると仔犬が3匹生まれていました。
良く見ると泣いていない仔犬が2匹います

急いで抱き上げてみると・・・ぅん冷たい!これはマズイ!って言うか死んでる?
しかも舌が出て体が硬い、ダメか?

そしてもう1匹に触れた瞬間かすかに泣いた
良し~頑張れ!「あきらめないぞ!」絶対にあきらめない!

もちろんどちらも!

「お湯が欲しい」今から湯を沸かしている時間が無い。

湯を沸かした方が殺菌出来るけど・・・「仕方ない」

給湯器の湯を50度にしバケツの中を風呂変りにし2匹の子犬を湯の中へ入れ
心臓マッサージをしながら、「戻って来い」と祈りました。
優しくマッサージを続けること10分、祈ったかいあって泣き始めました

しかしマダ油断は出来ないし大丈夫な訳ではないです体力を付けるにはミルクが必要。
親は仔犬の力でミルクを飲みに来なければ!けしてミルクをあげる事はありません。
(冷たいようですが、人間とは違います)
人工的に人間が仔犬にミルクをあげる事は出来ますが、とてつもない忍耐力が必要で仕事を持っている自分には無理です。

そこで楓を抱きかかえ仔犬に強制的にミルクをあげました
もちろん、仔犬は吸い付き飲み始めました

後は仔犬の生きたいと言う精神力を信じて親に戻します
明日の朝には息絶えるかもしれないと分かっていながら・・・戻します。

「ヒドイと言われちゃいますね」

しかしながら結局、元気に育ちその中の一匹が槐です。

by。父

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